喜多川歌麿筆 / 衝立の男女

本図は、寛政9年頃（1797年）に発表された『衝立の男女（ついたてのだんじょ）』という作品になります。この「衝立の男女」は、「衝立の上下（うえした）」ともいわれています。
本図は、女性たちの日常のひとこまを七分身で描いた全4枚の摺りものの内の一図になります。
衝立の蔭で睦む男女を描いた本図は、ギヤマン（ガラス）がはめ込まれている衝立に寄りかかる男性と、その衝立の下から男性を見上げる女性が描かれている作品になります。男性の夏物の羽織に女性の顔を透かし見せ、さらにその羽織の一部を衝立のギヤマン越しに透かすという手の込んだ作りになっており、2人の思わせぶりな構図とあわせ、より恋模様が巧みに表現されている作品といえます。

東京国立博物館所蔵本を画像から複製制作しています。

オリジナル品からの複製になりますので、経年劣化も含めてお楽しみいただけます。

※ 本製品は、手漉き和紙を使用し、手切りにて裁断していますので、上記の大きさは目安とご理解ください。用紙サイズＢ4（縦36.4㎝・横25.7㎝）より若干大きいとお考え下さい。尚、裁断の都合上、左右どちらかに耳がつく場合がありますがご理解ください。（全商品の下部には耳がつきます）

※商品写真はできる限り実物の色に近づけるようにしておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。